ペットの介護と仕事の両立。そばにいたい気持ちと、現実のあいだで

ペットの介護と仕事の両立。そばにいたい気持ちと、現実のあいだで

この記事はプロモーションが含まれます。

そばにいたいのに、いられない

老いた愛犬や愛猫の介護が始まると、多くの飼い主さんがひとつの葛藤にぶつかります。ずっとそばにいてあげたいのに、仕事や家事があって、離れなければならない時間がある。留守のあいだに何かあったらどうしよう、さみしい思いをさせていないだろうか。そんな思いを抱えながら、毎日を過ごしている方も多いと思います。この気持ちは、それだけその子を大切に思っている証です。この記事では、そばにいたい気持ちと、働かなければならない現実のあいだで、自分を追い詰めずに介護を続けるための、現実的な工夫と選択肢をお伝えします。ひとりで抱え込まないための方法を、いっしょに見ていきましょう。

まず、自分を責めないでください

仕事があってそばにいられないことを、申し訳なく感じている飼い主さんはとても多いです。でも、あなたが働いているのは、その子との暮らしを支えるためでもあります。生活があるからこそ、ごはんを用意し、病院に連れて行き、あたたかい家で一緒に過ごせるのです。四六時中そばにいられなくても、それはけっして愛情が足りないからではありません。限られた時間のなかで、精いっぱい向き合っている。その事実を、まず自分で認めてあげてください。自分を責めながらの介護は長続きしません。自分を許すことが、続けるための第一歩です。

留守番を安心にする工夫

離れているあいだの不安をやわらげるには、留守番の環境を整えることが大切です。いまは便利な道具がいろいろあり、うまく頼れば、離れていても様子を知り、ケアを続けられます。

工夫や道具役立つこと
見守りカメラ外出先からスマートフォンで様子を確認できます
自動給餌器や自動給水器決まった時間にごはんや水を用意できます
室温の管理エアコンで、留守中も快適な温度を保てます
安全なスペースづくり転倒やケガを防ぐため、危ない場所を仕切ります

特に見守りカメラは、声をかけられるタイプや、部屋の温度がわかるタイプもあり、留守中の不安を大きく減らしてくれます。自動給餌器と組み合わせれば、食事の時間もカバーできます。まずは、こうした道具で、留守のあいだの心配を少しずつ減らしていきましょう。介護用品については、老犬・老猫の介護用品の記事でもくわしくお伝えしています。

頼れるサービスを知っておく

家族だけで介護を抱えきれないときは、外のサービスを頼ることも、立派な選択です。無理をして自分だけで背負い込むより、プロの手を借りたほうが、その子にとっても飼い主さんにとっても穏やかに過ごせます。

サービスどんなときに役立つか
ペットシッター留守中に自宅で世話をしてもらいたいとき
訪問型のペットケア介護や見守りを、自宅でお願いしたいとき
デイケアや預かり日中だけ見てもらいたいとき
老犬ホームや老猫ホームどうしても在宅での介護が難しいとき

ペットシッターや訪問ケア

ペットシッターや訪問型のケアは、自宅まで来て、留守のあいだの世話や見守りをしてくれるサービスです。慣れた家で過ごせるので、その子のストレスが少なく、通院の付き添いをお願いできることもあります。動物看護の資格を持つスタッフが対応するサービスもあり、介護が必要な子でも安心して任せられます。

老犬ホームやデイケア

仕事が忙しく、どうしても在宅での介護が難しくなったときは、老犬ホームや老猫ホームという選択肢もあります。日中だけ預けるデイケアから、長期で預かってもらうものまで、さまざまな形があります。手放すようでつらいと感じるかもしれませんが、専門のスタッフに見てもらうことは、その子の生活の質を保つための前向きな選択です。無理をして共倒れになるより、頼れるところは頼りましょう。

家族やまわりで分担する

介護をひとりで抱え込むと、心も体も疲れきってしまいます。家族がいる場合は、朝の世話は自分、夜は別の家族、通院は休みの人が担当するというように、役割を分け合いましょう。ひとり暮らしの場合でも、近くに住む家族や友人に、ときどき様子を見てもらえないか相談してみてください。だれかと分かち合うだけで、気持ちの負担はずいぶん軽くなります。介護の状況を、家族のあいだでこまめに共有しておくことも大切です。

職場とのつきあい方

介護のために、通院に付き添ったり、家にいてあげたい日があったりすることもあります。そんなときは、有給休暇や時間単位の休み、半休をうまく使いましょう。在宅勤務の制度があれば、家でその子のそばにいながら働くこともできます。理解のある職場なら、事情を正直に伝えて相談してみてください。ペットのために休むことについては、忌引きやペット休暇の記事でもくわしくお伝えしています。無理に毎日を気力だけで乗りきろうとせず、使える制度は活用していきましょう。

介護がつらくなってきたら

介護が長く続くと、眠れなくなったり、気持ちに余裕がなくなったり、何をしても楽しめなくなったりすることがあります。こうした状態は、介護うつと呼ばれることもあり、決してめずらしいことではありません。がんばっている人ほど、陥りやすいものです。つらいと感じたら、それは限界のサインです。ひとりで抱え込まず、家族や友人に気持ちを話したり、外のサービスを頼ったりしてください。あなたが元気でいることが、その子を支える土台になります。自分の心と体を後回しにしないでください。

お金の面での備え

介護には、通院や薬、介護用品など、思った以上にお金がかかります。シニア期は病気も増えるため、医療費への備えも考えておきたいところです。ペット保険に入っている場合は、補償の内容を確認しておきましょう。これから備えるなら、シニアでも入れる保険を探す方法や、ペットのための貯金という方法があります。くわしくは、シニアでも入れるペット保険の記事を参考にしてください。お金の見通しが立っていると、介護の不安が少しやわらぎます。

働き方そのものを見直すという選択

介護がどうしても大変なときは、働き方を見直すことも選択肢のひとつです。在宅勤務や時短勤務に切り替えられないか、勤務時間をずらせないか、会社に相談してみてください。ただし、勢いで仕事を辞めてしまうのは、慎重に考えたほうがよいです。介護には、思った以上にお金がかかります。収入がなくなると、かえって余裕を失い、共倒れになりかねません。辞めるのではなく、働き方を調整して両立の道を探るほうが、長い目で見て続けやすいことが多いのです。まずは、いまの職場で使える制度を洗い出すところから始めてみてください。

夜の介護と、睡眠不足への対処

介護がつらくなる大きな原因のひとつが、睡眠不足です。夜鳴きや、夜中のトイレの世話で、まとまって眠れない日が続くと、心も体もすり減ってしまいます。家族がいれば、夜の当番を交代しましょう。ひとりの場合は、昼間に少しでも仮眠をとる、休日にまとめて休むなど、自分の睡眠を守る工夫をしてください。夜鳴きがひどいときは、我慢せず動物病院に相談してください。生活のリズムを整える方法や、やわらげる手立てが見つかることがあります。眠れない状態が続くのは、あなたが限界に近づいているサインでもあります。

通院を効率よくする工夫

介護中は、通院の回数も増えていきます。負担を減らすために、いくつか工夫ができます。かかりつけの病院を決めて、その子の状態を続けて診てもらうと、毎回一から説明する手間が減ります。病院によっては、電話やオンラインでの相談に応じてくれるところや、自宅まで来てくれる往診に対応しているところもあります。仕事の合間に通いやすい時間帯や、予約の取り方も、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。移動の負担が大きい子には、底のしっかりした介護用のキャリーやカートも役立ちます。

よくある質問

仕事を辞めて、介護に専念すべきでしょうか

その気持ちはとても尊いものですが、辞める前に、収入がなくなったあとの生活が成り立つかを、冷静に考えてみてください。介護には費用もかかります。まずは、休職や時短、在宅勤務など、辞めずに続ける方法がないかを探すことをおすすめします。どうしてもというときも、ひとりで決めず、家族と相談してください。

一人暮らしで、頼れる家族が近くにいません

ひとりで抱え込まず、外のサービスを頼ってください。ペットシッターや訪問ケア、デイケアなどを活用すれば、留守のあいだのケアを任せられます。ご近所や友人に、ときどき様子を見てもらえないか声をかけてみるのもよいでしょう。頼ることは、けっして甘えではありません。

介護の費用が心配です

介護には、薬や介護用品、通院など、続けてかかる出費があります。ペット保険に入っている場合は補償の範囲を確認し、これから備えるなら、シニアでも入れる保険や、ペットのための貯金を検討してください。使える範囲で、無理のない備えをしておくと、気持ちの余裕につながります。

ほかのペットのお世話もあって、手が回りません

多頭で飼っている場合、介護が必要な子と、元気な子の両方に手をかけるのは大変です。無理をせず、留守番グッズや外のサービスを活用して、負担を分散してください。元気な子にも、できる範囲で目を向けてあげると、家族みんなが穏やかに過ごせます。すべてを完璧にやろうとせず、頼れるところは頼りましょう。

まわりの理解が得られないと感じたとき

ペットの介護のつらさは、経験した人でないと、なかなか分かってもらえないことがあります。仕事を早退したり、疲れた顔をしていたりすると、たかがペットのことで、と思われているように感じて、よけいに孤独になることもあります。そんなときは、同じ立場の人とつながることが、大きな支えになります。ペットの介護をしている人が集まる場や、同じ悩みを持つ人の体験談にふれると、分かってくれる人がいるという安心が得られます。ひとりで抱えていると重く感じることも、分かち合えると少し軽くなります。あなたの頑張りは、けっしておおげさなことではありません。

介護は、いつか看取りへとつながっていきます

つらいことをお伝えするようですが、介護は、いつかその子を見送る日へと、少しずつ近づいていく時間でもあります。だからこそ、留守番の工夫やサービスをうまく使って、いっしょにいられるときには、心を込めて向き合ってあげてください。そして、心に少し余裕のあるときに、そのときが来たらどうするかを、薄く思い描いておくと、あわてずにすみます。看取りの過ごし方や、旅立ちのあとにすることについては、看取りの記事や、亡くなったらまず何をするかの記事でもお伝えしています。いまはまだ考えたくないかもしれませんが、知っておくことが、いざというときのあなたを支えてくれます。

それでも、そばにいられない時間があってもいい

どんなに工夫しても、仕事や暮らしがあるかぎり、そばにいられない時間はどうしても生まれます。でも、それでいいのです。大切なのは、一緒にいる時間の長さではなく、その時間にどれだけ心を向けるかです。帰ってきたら、まずその子のそばで、名前を呼んでゆっくりなでてあげる。短くても、そうした深い時間が、その子を安心させます。離れているあいだのことを悔やむより、一緒にいるいまを大切にしてください。そばにいられない時間があっても、あなたはじゅうぶん、よい飼い主さんです。

まとめ

ペットの介護と仕事の両立は、多くの飼い主さんが悩む、答えのない課題です。留守番の環境を整え、見守りカメラや自動給餌器を活用し、ペットシッターや老犬ホームといったサービスや、家族の手を借りながら、ひとりで抱え込まないことが、続けるためのいちばんのコツです。職場の制度も、使えるものは活用しましょう。そして、そばにいられない時間があっても、自分を責めないでください。あなたが心を込めて向き合っている限り、その子はちゃんと、あなたの愛情を感じています。無理のない形で、その子との時間を、大切に重ねていってください。そして、もし介護に疲れてしまったら、それはあなたが精いっぱい向き合ってきた証です。自分を責めず、まわりや外の手を借りながら、あなた自身の心と体も、どうか大切にしてください。あなたが笑顔でいられることが、その子にとっての、いちばんの安心につながります。

関連記事

あなたへのおすすめ