老犬のトリミングはどうする?シニア犬の負担を減らす方法と、サロン選び

老犬のトリミングはどうする?シニア犬の負担を減らす方法と、サロン選び

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シニアになっても、トリミングは必要でしょうか

年をとった愛犬に、これまで通りトリミングを続けてよいのか、体に負担ではないか、と悩む飼い主さんは多いものです。

結論から言うと、シニアになっても、お手入れは必要です。毛が伸びたままだと、毛玉ができて皮膚がむれたり、目に毛が入ったり、足の裏の毛で滑ったりと、その子の暮らしに支障が出ます。

清潔を保つことは、皮膚のトラブルを防ぐことにもつながります。ただし、シニア犬は体に負担がかかりやすいので、若いころと同じやり方ではなく、その子の体をいたわった配慮が必要になります。この記事では、負担を減らすトリミングの方法と、サロン選びのポイントをお伝えします。

シニア犬のトリミングで、気をつけたいこと

シニア犬のトリミングでは、若い犬にはない配慮が必要です。

まず、長時間の拘束や、立ちっぱなしの姿勢は、足腰の弱った体に大きな負担になります。心臓や関節などに持病がある場合は、とくに注意が必要です。また、耳が遠くなり、目が見えにくくなっていると、トリミングの器具やドライヤーの音、知らない人の手に、強い不安を感じることがあります。

シニア犬のトリミングは、きれいに仕上げることよりも、その子が安全に、できるだけ負担なく終えられることを、いちばんに考えてあげてください。

トリミングで、その子にかかる負担

トリミングのどんなところが、シニア犬の負担になるのかを知っておくと、配慮すべき点が見えてきます。

負担になりやすいこと理由
長時間の拘束じっとしていること自体が、体にこたえる
立ちっぱなしの姿勢足腰の弱った体には大きな負担
ドライヤーの熱や音暑さや音で、体力や心を消耗する
知らない環境や人不安やストレスを感じやすい

自宅でできるお手入れ

トリミングのすべてをサロンに任せなくても、日ごろのお手入れを自宅で行えば、サロンでの負担を減らせます。無理のない範囲で、次のようなケアをしてあげましょう。

お手入れポイント
ブラッシング毎日行い、毛玉や汚れを防ぐ
部分的なカット目のまわりや足の裏、お尻まわりを整える
爪切り伸びすぎないよう、こまめに切る
耳のケア汚れをやさしく拭き取る

ブラッシング

いちばん大切なのが、毎日のブラッシングです。こまめにブラッシングをしておくと、毛玉ができにくく、汚れもたまりにくくなります。

毛玉がひどくなると、トリミングで時間がかかり、その子の負担も増えます。ブラッシングは、血行をよくし、皮膚の状態を確かめる機会にもなります。やさしくなでるように行い、その子がリラックスできる、スキンシップの時間にしてあげてください。

爪切り

運動量が減るシニア犬は、爪が自然に削れず、伸びやすくなります。

伸びすぎた爪は、歩きにくさや、ケガの原因になります。こまめに切ってあげましょう。深爪すると出血するので、少しずつ切るのがコツです。自分で切るのが不安なときは、動物病院やサロンでお願いすることもできます。足の裏の毛も伸びると滑りやすくなるので、あわせて整えてあげてください。

部分的なカット

全身のカットがむずかしいときは、生活に支障が出やすい部分だけを、部分的に整えるという方法もあります。

目に入る顔まわりの毛、汚れやすいお尻まわり、滑りやすい足の裏。この部分だけでも整えておくと、その子が快適に過ごせます。家庭用のはさみやバリカンで少しずつ行うか、サロンで部分カットをお願いしましょう。

サロンに頼むときの選び方

全身のトリミングをサロンにお願いするときは、シニア犬への配慮があるお店を選ぶことが大切です。

予約のときに、高齢であることや、持病があることを伝え、対応してもらえるか確認しましょう。短時間で仕上げてくれるか、体調に配慮してくれるか、途中で休憩を入れてくれるか、といった点を聞いてみてください。無理にきれいな仕上がりを求めるより、その子の負担を減らしてくれるサロンが、シニア犬には向いています。

シニアに理解のあるサロンかを確かめる

シニア犬の扱いに慣れているサロンは、その子の体調を見ながら、無理のない範囲で対応してくれます。

持病について相談できるか、体に負担の少ない体勢で施術してくれるか、急な体調変化に気づいて中断してくれるか。こうした点を、事前に確認しておくと安心です。実際に利用した人の口コミも参考になります。大切な家族を任せる相手ですから、信頼できるお店を選んでください。

訪問トリミングという選択

外出や移動が負担になる子には、訪問トリミングという選択もあります。トリマーが自宅まで来て、その子の慣れた環境でトリミングをしてくれるサービスです。

移動のストレスがなく、ほかの犬と接することもないので、不安の強い子や、体力の落ちた子に向いています。飼い主さんがそばで見守れるのも、安心につながります。費用はサロンより高めになることもありますが、その子の負担を大きく減らせるので、シニア犬には検討する価値があります。

トリミング中の体調変化に注意

シニア犬は、トリミング中に体調をくずすことがあります。長時間の緊張や、暑さ、疲れから、ぐったりしたり、呼吸が荒くなったりすることがあります。

サロンにお願いするときは、無理をさせないこと、異変があればすぐに中断してもらうことを、あらかじめ伝えておきましょう。自宅でお手入れをするときも、その子が疲れていないか、いやがっていないかを見ながら、こまめに休憩を入れてください。仕上がりの美しさより、その子の体調が最優先です。

皮膚の変化にも気を配りましょう

トリミングやブラッシングは、皮膚の状態を確かめるよい機会です。毛をかき分けたときに、赤み、かさぶた、フケ、しこりやイボ、脱毛などがないか、あわせて見てあげてください。

シニア期は、皮膚のトラブルやできものが増えます。気になる変化を見つけたら、動物病院で相談しましょう。しこりやイボについては、犬や猫のしこり・イボの記事でもくわしくお伝えしています。お手入れの時間は、その子の健康チェックの時間でもあります。

シャンプーの頻度と注意

シャンプーは、月に1回ほどが、ひとつの目安です。洗いすぎると、皮膚に必要なうるおいまで落としてしまい、かえって皮膚のトラブルにつながることがあります。

シニア犬のシャンプーは、体調のよい日を選び、ぬるめのお湯で、できるだけ短時間で済ませましょう。洗ったあとは、体を冷やさないよう、しっかり乾かすことが大切です。全身が負担なときは、汚れた部分だけを洗う部分洗いや、拭くタイプのシャンプーを使う方法もあります。その子の体調を見ながら、無理のない範囲で行ってください。

肛門腺のケア

肛門のまわりには、においのある分泌物がたまる肛門腺があります。ここに分泌物がたまりすぎると、炎症を起こしたり、その子が気にしてお尻を引きずったりすることがあります。

とくに小型犬やシニア犬は、自分で出しきれないことがあるので、定期的にしぼってあげる必要があります。自分でしぼるのがむずかしいときは、サロンや動物病院でお願いできます。トリミングのときに、あわせてケアしてもらうとよいでしょう。においが強くなった、お尻を気にする、といったときは、早めにケアしてあげてください。

耳と目のまわりのケア

耳の中に汚れがたまると、においや、耳の炎症の原因になります。見える範囲の汚れを、やわらかい布でやさしく拭き取ってあげましょう。ただし、奥まで綿棒などを入れるのは危険なので、避けてください。

目のまわりは、毛が伸びると目に入って刺激になるので、こまめに整えます。涙やけで汚れやすい部分は、やさしく拭いて清潔を保ちましょう。耳や目に、赤みやにおい、過度な汚れ、目やにが増えるといった変化があれば、動物病院で相談してください。

夏と冬で、カットの考え方

季節によって、カットの考え方も変わります。夏は、暑さ対策として毛を短くしたくなりますが、刈りすぎると、皮膚が直射日光でダメージを受けたり、体温調節がかえってうまくいかなくなったりすることがあります。

適度な長さに整えるのがおすすめです。冬は、毛が寒さから体を守るので、刈りすぎに注意し、保温を意識しましょう。とくにシニア犬は体温調節が苦手なので、季節に合わせて、その子が快適に過ごせる長さを、トリマーと相談して決めてください。

お手入れを、その子が嫌がるときは

お手入れを嫌がる子には、無理強いをしないことが大切です。一度にすべてをやろうとせず、今日はブラッシングだけ、次は爪切りだけ、というように、少しずつ、短時間で行いましょう。

終わったら、ごほうびやたくさんのほめ言葉で、お手入れをよい経験にしてあげると、少しずつ慣れていきます。どうしても嫌がる部分や、むずかしいケアは、無理をせず、プロにお願いするのも、その子のストレスを減らす方法です。その子の気持ちに寄り添いながら、進めてあげてください。

トリミングの費用の目安

トリミングの費用は、犬種や体の大きさ、お願いする内容によって変わります。

小型犬より大型犬のほうが、また、カットのある犬種のほうが、費用は高くなる傾向があります。シニア犬に配慮した対応や、自宅まで来てもらう訪問トリミングは、通常より割高になることもあります。

まずは、いくつかのサロンに問い合わせて、その子の場合の費用や、シニアへの対応を確認してみましょう。全身をお願いするか、部分的なケアだけにするかでも、費用は変わります。無理のない範囲で、続けやすい形を選んでください。

お手入れは、その子との大切な時間です

お手入れは、その子を清潔に保つだけでなく、飼い主さんとの大切なふれあいの時間でもあります。

やさしくブラッシングをしながら声をかけると、その子も安心し、信頼が深まります。そして、体をさわることで、皮膚の変化や、しこり、痛がる場所など、健康のサインにも気づけます。きれいに整うと、その子も気持ちよさそうにしてくれます。義務としてではなく、その子とのふれあいを楽しむ気持ちで、無理のない範囲でお手入れを続けてあげてください。

よくある質問

高齢なので、トリミングをやめてもよいですか

完全にやめてしまうと、毛玉や皮膚のトラブル、爪の伸びすぎなどで、かえってその子が不快な思いをすることがあります。

全身のトリミングがむずかしくても、ブラッシングや部分カット、爪切りといった最低限のお手入れは続けてあげてください。負担の少ない方法を選びながら、清潔を保つことが大切です。

トリミング中に、体調が心配です

持病がある場合や、体力が落ちている場合は、事前にサロンへ伝え、無理のない範囲で対応してもらいましょう。訪問トリミングや、動物病院に併設されたサロンなど、体調に配慮してもらえる選択肢もあります。心配なときは、かかりつけの獣医師に相談してから決めると安心です。

シャンプーは、自宅とサロンのどちらがよいですか

その子の体調や、飼い主さんの負担で選んで大丈夫です。体力のある子なら自宅でも、負担が大きい子はサロンや訪問トリミングで、と使い分けるのもよい方法です。

大切なのは、その子に無理をさせないことです。どちらの場合も、体調のよい日を選び、短時間で済ませてあげてください。

まとめ

老犬になっても、トリミングやお手入れは、清潔と健康を保つために必要です。ただし、シニア犬は体に負担がかかりやすいので、長時間の拘束を避け、その子の体調を最優先に考えてあげましょう。

毎日のブラッシングや爪切りなど、自宅でできるお手入れを続ければ、サロンでの負担を減らせます。サロンに頼むときは、シニア犬に理解のあるお店を選び、訪問トリミングという選択も検討してください。お手入れの時間は、皮膚の変化に気づく健康チェックの時間でもあります。

その子にやさしいお手入れで、快適な毎日を支えてあげてください。年をとっても、清潔で気持ちよく過ごせることは、その子の生活の質を大きく左右します。無理なく続けられる方法を見つけて、ときにはプロの手も借りながら、その子とのふれあいの時間として、お手入れを楽しんでいってください。清潔で心地よい毎日は、その子の穏やかな暮らしと、あなたとの絆を、そっと支えてくれます。

その子のペースに合わせて、無理のないお手入れを、これからも続けてあげてください。それが、その子への何よりのいたわりになります。

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