ペットが亡くなったら、まず何をする?あわてないための安置とお別れの手順

ペットが亡くなったら、まず何をする?あわてないための安置とお別れの手順

この記事はプロモーションが含まれます。

大切なペットが亡くなったとき、悲しみのなかで何から始めればよいのでしょうか。

体の安置のしかたやエンゼルケア、火葬までの過ごし方、必要な手続きまで、あわてず穏やかに見送るための手順を、はじめての方にもわかるように順を追ってやさしくお伝えします。

まず、あわてなくて大丈夫です

大切な家族を失ったばかりのいま、深い悲しみのなかで、何をどうすればいいのか頭が真っ白になっているかもしれません。まずお伝えしたいのは、あわてて何かを決める必要はない、ということです。

ペットが亡くなったあと、すぐに火葬しなければならないわけではありません。季節にもよりますが、一日から数日は、家族でゆっくりお別れの時間を持つことができます。呼吸を整えて、まずはそばにいてあげてください。やるべきことの順番を知っておくだけで、心は少し落ち着きます。この記事では、その順番をひとつずつお伝えします。

息をしていないと感じたら、まず落ち着いて確認しましょう

ぐったりして動かない、息をしていないように見える。そんなとき、頭が真っ白になってしまうのは当然のことです。まずは深呼吸をして、体をやさしくなでながら名前を呼んでみてください。

胸のあたりが上下していないか、鼻や口に空気の動きがないか、そっと確かめます。眠っているだけのこともありますので、あわてて判断せず、少し時間をかけて様子を見ます。

本当に亡くなったのか不安なときや、判断に迷うときは、かかりつけの動物病院に電話で相談すると、落ち着いて対応できます。持病があり、亡くなり方に不安が残る場合も、獣医師に確認しておくと、あとで気持ちの整理がつきやすくなります。

夜間や早朝に亡くなったとき

ペットは、夜のあいだや明け方に静かに旅立つことが少なくありません。

深夜に気づいて、どうすればいいのかと不安になるかもしれませんが、あわてなくて大丈夫です。夜間にすぐ火葬をする必要はありません。

この記事でお伝えする方法で体を涼しく安置してあげれば、朝まで、あるいは数日は落ち着いてお別れの時間を持てます。24時間対応の火葬業者もありますが、深い悲しみのなかであわてて連絡するより、朝を待って、気持ちを少し落ち着けてから業者を選ぶほうが、後悔の少ない見送りにつながります。夜のあいだは、そばで静かに寄り添ってあげてください。

最初にしてあげたいお世話(エンゼルケア)

亡くなってからしばらくすると、体がだんだんと硬くなっていきます。

これを死後硬直といい、多くは数時間ほどで始まります。硬直が進む前に体勢を整えてあげると、そのあとの安置や納棺が楽になり、その子も安らかな姿で過ごせます。

体勢を整える

手足がまだやわらかいうちに、体を軽く曲げて、眠っているような自然な姿勢にしてあげます。前足と後ろ足を、おなかのほうへそっと折り曲げるイメージです。

目や口が開いている場合は、やさしく閉じてあげてください。すでに硬直が始まっていても、無理に動かす必要はありません。その子のいまの姿のまま、そっと見守ってあげて大丈夫です。硬直はやがて自然にゆるみますので、あせらなくて構いません。

体をきれいにする

ブラッシングで毛並みを整え、目やにや口まわりの汚れを、やわらかい布やコットンでやさしく拭き取ります。亡くなったあとは、口や鼻、お尻から体液が出てくることがあります。

これは自然なことですので、驚かずに、ペットシーツやタオルを敷いて受け止めてあげてください。お尻まわりにコットンやガーゼを軽く当てておくと安心です。きれいに整えてあげることは、その子への最後のお世話であり、飼い主さんの気持ちを落ち着ける時間にもなります。

体を安置する方法

お世話がすんだら、火葬までのあいだ、体をていねいに安置します。

ここでいちばん大切なのは、体をしっかり冷やして傷みを防ぐことです。冷やし方が足りないと、季節によっては早く傷んでしまいます。

安置に用意するもの

特別なものは必要ありません。ご家庭にあるもので十分に整えられます。

用意するもの使い方
箱またはかご体が入る大きさのものを、棺がわりにします
タオルや毛布箱の中に敷いて、その子を寝かせます
ペットシーツ体液を受け止めるため、体の下に敷きます
保冷剤やドライアイス体を冷やして傷みを防ぎます
ビニール袋やタオル保冷剤で体が濡れないように包みます

冷やす場所とコツ

箱の中にその子を寝かせたら、タオルで包んだ保冷剤やドライアイスを、体の下や横に置きます。特に傷みやすいのは、内臓のあるおなかと、のあたりです。

この2か所を重点的に冷やしてあげてください。保冷剤は溶けたらこまめに取り替えます。置き場所は、直射日光の当たらない、家の中でいちばん涼しい部屋を選びましょう。夏場は、エアコンで部屋全体を冷やすと、より安心です。窓ぎわや暖房の近くは避けてください。

安置できる期間の目安

きちんと冷やして安置した場合の、火葬までの目安は次のとおりです。

あくまで目安ですので、体の状態を見ながら判断してください。においや体の変化が気になってきたら、早めに火葬を検討します。

季節安置できる期間の目安
およそ1日から2日
春や秋およそ2日から3日
およそ3日から4日

家族でお別れの時間を持ちましょう

安置ができたら、火葬までのあいだは、家族みんなでお別れの時間を大切に過ごしてください。

生前に好きだった場所に寝かせてあげたり、大好きだったおやつやおもちゃ、季節の花をそばに置いてあげたりするのもよいでしょう。写真を撮ることをためらう方もいますが、最後の姿を残しておくことが、あとで心の支えになったという声も多くあります。名前を呼んで、たくさん話しかけてあげてください。

その時間は、その子にとっても、家族にとっても、かけがえのないものになります。小さなお子さんがいるご家庭では、いっしょにお別れをすることが、いのちを考える大切な機会にもなります。

見送り方を決める

お別れの時間と並行して、どのように見送るかを決めていきます。

ペットの火葬には、ほかの子と一緒に火葬する合同火葬、個別に火葬して収骨する個別火葬、自宅まで来てもらう訪問火葬などがあります。手元にお骨を残したいかどうかで、選ぶ種類が変わります。

見送り方特徴
合同火葬費用は抑えられますが、返骨はありません
個別一任火葬個別に火葬し、お骨を手元に迎えられます
個別立会い火葬火葬に立ち会い、収骨まで家族で行えます
訪問火葬自宅のそばで、移動の負担なく見送れます

費用の相場や業者の選び方については、ペット火葬の費用の記事でくわしくまとめていますので、

あわせてご覧ください。悲しみのあまりあわてて即日で決めず、いくつかの業者を比べる余裕があると安心です。きちんと安置さえできていれば、その時間の余裕はあります。

必要な手続きを確認しましょう

犬を飼っていた場合は、忘れずにしておきたい手続きがあります。犬は法律で市区町村への登録が義務づけられているため、亡くなったときは、登録の抹消を届け出る必要があります。

お住まいの自治体の窓口に連絡し、亡くなってから30日以内を目安に手続きをしてください。あわせて、鑑札や狂犬病予防注射済票を返却します。手続きは、気持ちが少し落ち着いてからで大丈夫です。

猫やうさぎ、小鳥などの場合は、こうした登録の手続きは基本的にありません。また、ペット保険に加入していた場合は、保険会社への連絡も必要になります。忘れやすいので、落ち着いたときに確認しておきましょう。

マイクロチップを登録していた場合も、情報の変更や抹消の届け出が必要になることがあります。

やってはいけないこと、気をつけたいこと

悲しみのなかでも、いくつか気をつけたいことがあります。まず、体をそのまま自宅の庭に浅く埋めるのは避けてください。においや衛生の問題があり、ほかの動物に掘り返されてしまうこともあります。

土に還してあげたい場合は、火葬したあとのお骨を埋める方法が安心です。公園や河川敷など、自分の土地以外の場所に埋めることは認められていません。

また、悲しみのあまり、業者をよく調べずにあわてて決めてしまうと、あとで後悔することがあります。極端に安い料金をかかげ、当日に高額な追加を求める業者も一部にあります。少し時間をかけてでも、料金や対応を確認してから選びましょう。

小さな動物や、多頭で飼っている場合

ハムスターや小鳥、うさぎなどの小さな動物も、基本的な流れは同じです。小さな箱に寝かせ、保冷剤で冷やして安置し、火葬で見送ることができます。体が小さいぶん、乾燥や傷みが早いこともあるので、こまめに様子を見てあげてください。

多頭で飼っている場合は、残された子が、いなくなった仲間を探したり、元気をなくしたりすることがあります。いつも以上にそばにいて、声をかけてあげてください。動物たちも、それぞれの形でお別れを感じています。

火葬のときに一緒に入れてあげられるもの

火葬のとき、その子と一緒に、思い出の品を棺に入れてあげたいと思う方も多いでしょう。

ただし、火葬炉やお骨を傷めてしまうため、入れられないものもあります。きれいなお骨を残すためにも、次の目安を知っておいてください。迷ったときは、火葬業者に確認すると安心です。

入れてあげられるもの控えたほうがよいもの
季節の花を少し金属やガラスでできたもの
手紙やメッセージカードプラスチックやゴムのおもちゃ
大好きだったおやつを少量首輪の金具や缶、びん
薄い紙やハンカチ大きく厚い毛布やクッション

お花や手紙は、そのままお骨のそばに残る灰にはなりませんが、気持ちを込めて送り出すための大切なものです。たくさん入れると火葬に時間がかかったり、お骨に色がついたりすることがあるので、量はほどほどにしておきましょう。

お別れでよくある質問

すぐに火葬しないといけませんか

いいえ、すぐでなくて大丈夫です。きちんと冷やして安置すれば、季節にもよりますが数日はお別れの時間を持てます。あわてず、家族の気持ちが整ってから火葬にすすんでください。

土日や夜間でも火葬してもらえますか

多くの民間業者は、土日や祝日にも対応しています。夜間や早朝に対応する業者もありますが、時間外は追加料金がかかることがあります。急がなくてよい場合は、日中に落ち着いて依頼するのがおすすめです。

遺骨は必ず残せますか

個別火葬を選べば、お骨を手元に迎えられます。合同火葬ではほかの子と一緒になるため、個別の返骨はできません。手元供養を考えている場合は、依頼のときに個別火葬を希望すると伝えてください。

火葬にはどのくらいの費用がかかりますか

火葬の種類とペットの体重によって変わりますが、合同火葬なら1万円台から、個別火葬なら数万円ほどが目安です。くわしい相場や業者の選び方は、ペット火葬の費用の記事でまとめています。

亡くなったことを、まわりに知らせたほうがよいですか

親しくしていた友人やご近所、動物病院など、その子を知る人に伝えるかどうかは、あなたの気持ちしだいで大丈夫です。無理に報告する必要はありませんが、心配してくれていた人に伝えると、いっしょに悲しんでくれたり、あたたかい言葉をかけてくれたりして、心が救われることもあります。

火葬のあとの供養も、少しずつ考えていきましょう

個別火葬でお骨が手元に戻ってきたあとは、どう供養するかという選択が待っています。

自宅に置いて手元供養にする、霊園や納骨堂に納める、樹木のそばに納める、散骨するなど、方法はさまざまです。どれが正しいということはなく、ご家族の気持ちや暮らしに合った形で大丈夫です。

すぐに決めなくても構いません。お骨は、気持ちが落ち着くまで、そばに置いておいても問題ありません。供養の方法については、供養やメモリアルの記事でくわしくお伝えしていますので、心が少し落ち着いたら、のぞいてみてください。悲しみのなかにいるいまは、まず、その子を見送ることだけを考えて大丈夫です。

まとめ

大切なペットが亡くなったとき、まずしてあげたいのは、体勢を整えるエンゼルケアと、傷みを防ぐための安置です。

そのうえで、家族でゆっくりお別れの時間を持ち、落ち着いて見送り方を決めていきます。犬の場合は、登録抹消の手続きも忘れないようにしましょう。何よりも大切なのは、あわてないことです。順番さえ知っておけば、悲しみのなかでも、その子を穏やかに見送ってあげられます。

最後の時間を、どうか大切に過ごしてください。そして、見送ったあとに深い悲しみがやってきても、それはその子を大切に思ってきた証です。無理に元気になろうとせず、自分の気持ちにもやさしくしてあげてください。つらさが続くときは、ペットロスの記事もそっと開いてみてください。ひとりで抱え込まず、まわりの支えも頼りながら、少しずつ歩んでいきましょう。

あなたへのおすすめ