ハムスター・うさぎ・小鳥のお見送り。小さな家族の火葬と供養の方法

この記事はプロモーションが含まれます。
小さな体だからこそ、早めにケアをしてあげましょう
ハムスターやうさぎ、小鳥、モルモットやハリネズミといった小さな家族が亡くなったとき、犬や猫にくらべて情報が少なく、どうすればよいのか戸惑ってしまう方が多いものです。
けれど、体は小さくても、大切な家族であることに変わりはありません。見送り方に、大きい小さいの区別はありません。まず知っておきたいのは、体が小さいぶん、犬や猫よりも乾燥や傷みが早く進む、ということです。そのため、できるだけ早めに体を整え、涼しい場所に安置してあげることが大切になります。
この記事では、小さな家族を穏やかに見送るための手順を、順を追ってお伝えします。あわてず、けれど早めに。その気持ちで進めていきましょう。
亡くなったのか、疑似冬眠ではないか、確かめましょう
ハムスターやハリネズミ、モルモットなどの小動物は、気温が下がると、体温を落として動かなくなる疑似冬眠という状態に入ることがあります。
この状態は、亡くなっているのかどうかを見分けるのがとてもむずかしく、体が冷たく、動かず、息をしていないように見えても、あたためることで目を覚ますことがあります。特に、冬の寒い朝に動かなくなっているのを見つけたときは、すぐに亡くなったと判断しないでください。
まずは手のひらでそっと包んだり、タオルでくるんだり、部屋を暖かくしたりして、しばらく様子を見ます。呼吸や、ひげ、指先がわずかに動かないか、注意深く観察してください。数時間あたためても反応がなく、体が硬くなってきているようであれば、残念ながら旅立ったと考えられます。
うさぎや小鳥にはこの疑似冬眠はほとんど見られませんが、小動物を見送るときには、知っておきたい大切なことです。判断に迷うときは、動物病院に相談すると安心です。
体を安置する方法
亡くなったあとは、まず体をきれいにして、安置してあげます。用意するものは、どれもご家庭にあるもので十分です。
| 用意するもの | 使い方 |
|---|---|
| 箱や小さなかご | 体が入る大きさのものを、棺がわりにします |
| やわらかい布やティッシュ | 箱の中に敷いて、その子を寝かせます |
| ガーゼやコットン | 口や鼻まわりの汚れをやさしく拭きます |
| 保冷剤 | タオルで包み、体を冷やして傷みを防ぎます |
まず、ぬらしたガーゼやコットンで、口や目のまわりのよごれをそっと拭き取ります。毛のある子はやさしく毛並みを整え、羽のある子は羽をそっとなでてあげます。
それから、布を敷いた箱の中に寝かせ、タオルで包んだ保冷剤を体の下や横に置いて冷やします。置き場所は、直射日光の当たらない、家の中でいちばん涼しい部屋を選びましょう。夏場は特に傷みが早いので、こまめに保冷剤を取り替えてください。生前に使っていた小さなタオルをそえてあげると、その子も安心できるように見えます。
安置できる期間の目安
小さな体は、犬や猫よりも変化が早く進みます。きちんと冷やして安置した場合でも、火葬までの目安は次のくらいと考えておいてください。においや体の変化が気になってきたら、早めに見送ってあげましょう。
| 季節 | 安置できる期間の目安 |
|---|---|
| 夏 | 当日から翌日ごろまで |
| 春や秋 | およそ1日から2日 |
| 冬 | およそ2日から3日 |
見送り方の選択肢
小さな家族の見送り方には、いくつかの選択肢があります。それぞれに特徴があるので、ご家族の気持ちに合った方法を選んでください。いちばんの分かれ目は、お骨を手元に残したいかどうかです。
| 見送り方 | 特徴 |
|---|---|
| 自治体に依頼する | 費用は抑えられますが、遺骨は基本的に戻りません |
| 民間業者の火葬 | 個別に火葬し、お骨を手元に迎えられます |
| 訪問火葬 | 自宅のそばで見送れ、移動の負担がありません |
| 自宅の敷地に埋める | 自分の土地なら可能ですが、深く埋める必要があります |
自治体に依頼する場合
多くの自治体では、亡くなったペットの引き取りを受け付けています。費用は無料から数千円ほどと抑えられますが、扱いは自治体によって大きく異なります。
ほかの動物とまとめて火葬されることが多く、遺骨は基本的に返してもらえません。お骨を手元に残したい場合には向きませんので、事前に、お住まいの市区町村の窓口に扱いを確認しておくと安心です。土に還すように供養してくれる自治体もあれば、そうでないところもあります。
民間業者や訪問火葬を選ぶ場合
個別にていねいに火葬し、遺骨を返してほしい場合は、民間の火葬業者や訪問火葬を選びます。小動物や鳥に対応した業者を選べば、体の小さな子でもきれいに火葬してもらえます。
訪問火葬なら、火葬炉を備えた車で自宅まで来てもらえるので、移動の負担なく、住み慣れた家のそばで見送れます。費用は種類や地域によりますが、小動物であれば比較的抑えめです。業者を選ぶときは、料金の内訳がはっきりしているか、小動物の火葬に慣れているかを確かめましょう。
動物の種類ごとの注意点
ハムスターやモルモットなどの小動物
とても体が小さく、乾燥が早く進みます。ティッシュや小さな布で包み、しっかり冷やして安置してください。
生前に使っていた床材やおやつを、少しだけ一緒に入れてあげる方もいます。頬袋に食べ物が残っていることもありますが、無理に取り出さず、そのままで大丈夫です。
うさぎ
うさぎは小動物のなかでは体が大きめで、犬や猫に近い流れで見送れます。手足をやさしく整え、箱に寝かせて冷やします。
大好きだった牧草を少しそえてあげるのもよいでしょう。体が大きいぶん、保冷剤は多めに使ってしっかり冷やしてください。
小鳥(インコや文鳥など)
小鳥はさらに体が小さく、変化が早いので、できるだけ早く安置します。羽をそっと整え、小さな箱にやわらかい布を敷いて寝かせてあげてください。
かごの中で過ごした時間が長い子には、お気に入りのとまり木をそえてあげる方もいます。
亀や爬虫類
亀や爬虫類も火葬で見送れますが、対応している業者が限られることがあります。甲羅のある子など、体の特徴によって扱いが変わることもあるので、事前に業者へ相談しておくと安心です。長く生きた子も多く、その分だけ、お別れの思いも深くなります。
火葬費用の目安
小動物の火葬費用は、体が小さいぶん、犬や猫よりも抑えめです。あくまで目安ですので、実際の金額は業者に確認してください。
| 見送り方 | 費用の目安 |
|---|---|
| 自治体の引き取り | 無料から数千円ほど |
| 合同火葬 | 数千円から1万円ほど |
| 個別火葬や訪問火葬 | 1万円から2万円ほど |
供養の方法
個別火葬で遺骨が手元に戻ってきたら、どのように供養するかを考えます。小さな骨壺に納めて手元供養にする、写真とお花をそえた小さなスペースを作る、遺骨の一部をアクセサリーにするなど、方法はさまざまです。
小動物用の小さな骨壺やメモリアルグッズも、いろいろな種類が用意されています。自宅の庭に埋める場合は、火葬したあとのお骨を、ほかの動物に掘り返されない深さに埋めてあげてください。すぐに決めなくても大丈夫です。気持ちが落ち着くまで、そばに置いておいて構いません。供養の形については、供養やメモリアルの記事でもくわしくお伝えしています。
土に還すときの注意と、プランター葬という方法
自然に還してあげたいと、自宅の庭に埋めることを考える方もいます。自分が所有する土地であれば、埋めること自体は問題ありません。
ただし、そのまま浅く埋めると、においが出たり、ほかの動物に掘り返されたりすることがあるため、しっかりと深く掘る必要があります。火葬したあとのお骨を埋めるほうが、衛生面でも安心です。マンションなどの集合住宅で庭がない場合は、プランター葬という方法もあります。大きめの鉢に土を入れ、そこにお骨を納めて植物を育てるもので、限られた場所でも身近に供養できます。
引っ越しのときも一緒に連れて行けるのが利点です。なお、公園や河川敷など、自分の土地でない場所に埋めることは認められていませんので、気をつけてください。
元気なうちに、思い出を残しておくのもおすすめです
これはお別れのあとの話ではありませんが、もしまだその子が元気なら、写真や動画を多めに残しておくことをおすすめします。
小動物や小鳥は、犬や猫にくらべて一緒にいられる時間が短いことも多く、その姿は、いまこの瞬間にしか残せません。手のひらにのせた写真、ごはんを食べる様子、小さな鳴き声を録った動画。そうした記録は、お別れのあと、かけがえのない宝物になります。
特別な瞬間でなくてかまいません。日々のなにげない一枚が、いちばん心に残るものです。
お子さんと一緒に見送るとき
ハムスターや小鳥は、お子さんがはじめて飼う家族であることも多く、その死は、いのちと向き合うはじめての経験になります。
悲しませたくないからと、そっと片づけてしまうのではなく、できればいっしょにお別れをさせてあげてください。小さな箱にお花をそえ、ありがとうを伝える。
その経験が、お子さんにとって、いのちの大切さを知る時間になります。悲しいときは、いっしょに悲しんであげてください。子どもは、そうした経験を通して、別れを受けとめる力を少しずつ育てていきます。
火葬のときに一緒に入れてあげられるもの
火葬のとき、その子が好きだったものを一緒に送り出してあげたいと思うかもしれません。お花や、ふだん食べていたおやつを少しなら、一緒に入れてあげられます。
小動物であれば、少量の牧草や、食べていたペレットをそえる方もいます。ただし、プラスチックや金属でできたおもちゃ、回し車やハウス、ケージの部品などは、火葬炉やお骨を傷めてしまうため入れられません。こうしたものは写真に撮って思い出として残し、火葬には入れないようにしましょう。
何を入れてよいか迷ったときは、業者に確認すると安心です。たくさん入れると、小さなお骨に色がついたり、崩れやすくなったりすることもあるので、量はほどほどにしておいてください。
見送ったあとの、あなた自身の気持ち
小さな家族を見送ったあと、思っていた以上に深い悲しみに包まれて、自分でも驚くことがあります。体が小さいからといって、悲しみが小さいわけではありません。毎日のぞきこんでいたケージ、手のひらにのせたときのぬくもり、小さな鳴き声。
そうした思い出のひとつひとつが、いなくなった寂しさを運んできます。ところが、まわりの人には「ハムスターくらいで」と、その悲しみを分かってもらえないことがあります。そんなとき、自分の気持ちがおかしいのだろうかと悩む必要はありません。
あなたが感じている悲しみは、本物で、とても大切なものです。飼っていた期間の長さや体の大きさは、悲しみの深さとは関係ありません。つらい気持ちが続くときの向き合い方は、ペットロスの記事でもお伝えしていますので、そっとのぞいてみてください。
よくある質問
小さな体でも火葬できますか
できます。小動物や鳥に対応した業者であれば、体の小さな子でもていねいに火葬してくれます。個別火葬を選べば、小さなお骨を手元に迎えることもできます。
すぐに火葬できないときは、冷凍庫に入れてもよいですか
火葬までどうしても時間があく場合、保冷剤で冷やす方法で安置するのが基本です。冷凍庫での保管を選ぶ方もいますが、抵抗を感じる場合は、しっかり冷やして涼しい場所に安置してください。いずれの場合も、できるだけ早めに見送ってあげるのが安心です。
遺骨は残りますか
個別火葬であれば、小さくてもお骨は残ります。ただし、とても小さな子の場合、お骨がもろく崩れやすいこともあります。手元に残したい場合は、その旨を業者に伝えておくと、ていねいに扱ってもらえます。
まとめ
ハムスターやうさぎ、小鳥といった小さな家族も、犬や猫と同じように、心を込めて見送ってあげられます。
体が小さいぶん傷みが早いので、早めに体を整えて涼しく安置することが大切です。見送り方は、自治体への依頼から個別火葬までさまざまで、遺骨を残したいかどうかで選び方が変わります。
体の大きさは関係ありません。どんなに小さな家族でも、あなたにとってはかけがえのない存在です。過ごした時間の分だけ、悲しみも大きいはずです。どうか自分の気持ちも大切にしながら、納得のいく形で、あたたかく見送ってあげてください。
小さな体で精いっぱい生きたその子との日々は、これからもずっと、あなたの心のなかで生き続けます。たくさんの幸せをくれたその子に、ありがとうを伝えて、送り出してあげてください。


